MDT耐震化危篤:耐震診断調査(2013年6月)

入梅はしたものの一向に雨が降らず、各地の水不足が報道されていたのに、調査開始日はドシャ降りだった。おまけに台風まで近づいているらしい。

コア抜き作業は比較的順調に進み、予定通り2日間で完了する。ひび割れ等目視調査も共用廊下等からの目視調査だから、なんとか行なえた。問題は不同沈下測定。屋上の立ち上がり天端の高さを計測するのだが、調査会社は「多少の雨だったら大丈夫ですよ」と頼もしい。

設計者という立場で専門会社が行なう調査に立ち会っても、実際の作業には加われないし、専門会社が行なっている調査に異論を挟む余地もない。だから、設計事務所が立ち会うのは、もしかしたら耐震診断に反対された区分所有者が、調査の騒音等をやり玉に挙げて苦情を申し立てた場合に、その受け皿として機能しなければならない可能性がある・・・とか・・・万一調査そのものに不安や不信を感じた居住者等に丁寧に対応する・・・というだけのはなしかも。

しかし、居住者の誰も経験したことが無いだろう「調査」。専門業者は勿論万全の態勢で臨むから、滅多な事は起きないだろうが、もし居住者のおつむに「?」が点灯したときなど、訊ける人間が欲しいのでは・・・と思う。だから、私は設計者として立ち会う。

管理会社が見学していた。実際に見学していたのはMDTの設備を担当する部署で、単純に技術的好奇心にかられたらしく、管理組合の相談窓口となるフロントは来なかった。たしかに、民間分譲マンションが耐震を真剣に検討するという例は、関東を除いて稀だから、他にやらなきゃならないことを優先したのだろうが、それにしても実際を見学すると否とでは全く違うのに・・・勿体ない・・・と思うのは、私だけだろうか。

現地調査は二日で完了した。その間、心配していたクレームは皆無だった。

【余談】

現地調査初日の朝、顔を洗おうと洗面所に立って足がすくむような思いをした。顔の右半分が真っ黒け! 急遽皮膚科を併設する内科診療所を受診したら「ヘルペス」と診断された。「疲労が溜まってるんじゃない?」と言われたが、その実感は無かった。NETで得る病状とはだいぶ違って、痛くも痒くもないし「疱疹」もない。ただただ、顔の右半分が真っ黒け。箪笥の奥からつばのある帽子を引っ張り出し、目深にかぶって出かけた。内心穏やかではなかったが、1週間ほどで元に戻った。

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