MDT耐震化記録:診断業務Go!(2013年5月29日)

いよいよ耐震診断に着手する。

通常なら準備万端整えて契約を待っていたというべきところだが、臨時総会や定期総会の様相からして、手放しで突っ込めないものがあった。

■耐震診断調査の準備

耐震診断の資料とするため、コンクリート強度や中性化などを知る必要がある。(以前行なった耐久性簡易判定の調査で概略は把握していたが、診断にはもっと精緻な資料を要する。)

調査項目としては、

①コンクリート圧縮強度試験

②コンクリート中性化試験

③ひび割れ等目視調査

④不同沈下測定

①と②のために、コンクリート躯体からコアを採取しなければならない。

耐震診断は、次の段階で行なう耐震補強設計の基礎となるが、この補強設計について補助金を申請するには公的機関の評価・判定を受けなければならない。そしてこの評定には、「コア採取の数」が、1棟ワンフロアあたり3箇所以上必要とされている。MDTは、構造的には4棟に分かれているが補助金の対象となるのは5階建て3棟で、つまりは合計45箇所以上のコアを採取しなければならない。

評定を必要とする建物の多くは行政等が保有する建物で、学校や施設などだから、コアを採取する場所には事欠かない。

ところが分譲マンションの場合、

・居住する状態で採取する際の騒音等について、周知しなければならない

・住戸の廊下側外壁で採取する事は憚られる

・採取後の処理は完璧には行なえず応急処置にならざるを得ないから、目立ちにくい位置を選定しなければならない。

と、多くのハードルがある。最も適切と考えられる場所を選定して、調査の概要を事前に居住者に周知しなければならない。

マンションの場合、共用廊下に面した躯体で目立ちにくい位置となると、まずPS・MBSに限定されてしまう。このスペースは、最近のマンションだと必要最低限の寸法で設定されているから、コアドリルのセットが非常に困難だし、仮にゆとりある寸法だと、住まい手の荷物の置き場と化して居る。

このマンションもご他聞に漏れず、多くは荷物が満載されていて、中にはラックを組んでクローク状態のお宅もある。結局調査会社と共に全住戸のPS・MBSをチェックして、荷物の移動が比較的容易と思える住戸をピックアップして、ご協力をお願いすることとした。

ただでさえ、耐震診断の意味を充分にご理解いただけていない中での騒音を伴なう調査だから、お釣がくるくらいに丁寧なご説明が必要ということになり、

・調査のお知らせを掲示板等に早くから掲示し、

・PS等を拝借しないお宅には、調査予定箇所を記したお知らせをポスティングし

・出入にご迷惑が生ずるお宅を含めて、詳細な調査内容を記した書面を用意して、管理員さんが一軒一軒廻ってくれることになった。

多くのマンションでの傾向だが、管理員さんはどこでもすこぶる評判が良い。真面目でにこやかでやさしげな管理員さんが廻ってくだされば、大きな軋轢は生じないだろうと期待する。

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